子離れの練習中

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50歳の誕生日を迎えた時、特に何も思わなかった。あー、とうとう50代か、生まれて半世紀か。産んでくれた母に感謝し、ここまで大きな病気も怪我もなく元気に過ごせたことをありがたく思いながら、40代の頃と何ら変わらぬ日々を過ごしていた。

それから2年。私の生活には、いろいろな変化があった。

子の就活

大学生の子供が、就職に向けて動き出した。自分の頃とは全く違う就活だ。私が就活を迎えた頃はバブル崩壊後、就職氷河期の始まり。どの企業も採用数は控えめで、新卒採用なしの企業も珍しくなかった。行きたい業種や企業に、エントリーすらできなかった。

それが今は、どの業界も人手不足。売り手市場だ。そして、私たちの頃にはなかったインターンシップ制度。自己分析をしたり、エントリーシートを書いたり、グループディスカッションがあったり、面接も3次、4次まであるとか。きゃーー、なんか大変そう!!平成の大変さとはまた違う、令和の就活。そして、何から手をつけていいのやらわからぬ我が子。そりゃそうだよね。初めてのことだもんね。自分のことなんて、50になってもわからんよ。やりたいことってなんだろう?社会に出たことのない学生が、「我が社に入ってあなたが貢献できることは?やりたいことは?」って聞かれても、わからんよね。でも、そこをくぐり抜けていかないことには先に進まない。

母の見守り

私は、行き詰まっている我が子に何ができるだろうか。30年前の就活方法を伝授したって、何の意味もない。欲しい情報なんてすぐに手に入る時代だ。母として、何ができるだろう……。

そう、見守ろう💡子供を信じて見守る。あーだこーだ言ったって、ウザっ、わかってないくせに、って思われるに違いない。子供がイライラしてるなぁと思っても、私は何も気にしてませんよー、いつも通りですよー、のスタンスで生活してみた。すると、インターンでの様子を教えてくれたり、気になっている企業のこと、自分には何が向いているんだろう、なんて話をしてくれるようになった。ふふっ、見守り作戦成功?

親も子も成長中

子供の性格にもよると思うけど、うちの子は干渉されたくないタイプ。でも、甘えん坊なところもあって、そのさじ加減が難しい。子供を信じて待つというのは、親にとっても本当に難しい。

そういえば、小さい頃もそうだった。私が手を貸せば、すぐに終わる。昔の私は、すぐに手を貸していた。できないことを手伝ってあげる。でもこれって、今思えば自己満足で、子供のためにはなっていなかった。この歳になって、ようやく『見守る』ということができるようになった。親も、子供といっしょに成長するんだなぁ。

あれから子供は自分で進路を決め、無事に社会人になった。あの時、口を出さずに見守って良かったと、今は思う。子離れはまだ練習中だけど、この時間も楽しんでいきたい。

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